iFace Lab POPUP MUSEUM
画家・現代美術家、井田幸昌氏の京都市京セラ美術館での展覧会の会場設計を行っているご縁で、展覧会のグッズの一つとして iFace をご紹介させていただいた。そのコラボ企画で原宿にある iFaceLab を井田幸昌展の期間中だけ iFace Lab POPUP MUSEUM として POPUP ショップを作ることとが、このプロジェクトである。
井田幸昌展の世界観を感じことができることをコンセプトとしたこのプロジェクトは、コラボの iFace やその 他の商品も作品の一つとして捉え、来店者に美術館で作品を鑑賞しているように iFace を選んでもらえるように ショップを作ることとした。
まず抽象作品の iFace がメイン商品であるため、井田幸昌展と同じ作品をファサードのガラスと半分の壁に纏わせた。その壁に iFace を展示することで、来店者は iFace を選ぶ際に近寄ったり、遠くから眺めたりという行いをする。
反対の壁は、二階の通常の iFace Lab に行くための階段につながる。来店者を二階に導くように曲面の壁とした。曲面の壁には、井田氏のスケッチ作品や紙パレット、iFace、ミラーを一つ一つ丁寧に額装し、床から天井までランダムに展示した。こちらの壁でも来店者は、近景、遠景、見上げたり、しゃがんだり、階段に上ったり、鏡に抽象の壁を映して撮影するという行いをする。一方、POPUP という期間限定の設営ということで、iFace の廃材を固めて作った額や井田氏がスタジオで実際に使った紙パレットを展示することで環境へ配慮した。
今回のプロジェクトでは、iFace も作品の一つとして捉えることで、ショップにいるのか美術館にいるのかわからないようなディスプレイを作った。来店者が自然と iFace や作品に入り込んで、それぞれ思い思いに商品や作品を鑑賞する。ここを訪れる人に鑑賞か買い物かどちらともとれる行いを引き出す POPUP ショップを作った。
iFace Lab POPUP MUSEUM
2023.9
竣工/Completion
店舗、展示/Shop, Exhibition
用途/Principal use
47.03 ㎡
床面積/Floor area
株式会社ブランコ/Branco Inc.
施工/Contractor
淺川敏/Satoshi Asakawa
撮影/Photo